1 / 6Spotlight feat. KOKOROKO
Spotlight feat. KOKOROKO 注目の新人アーティストを紹介💫 ジャズとアフロビートを融合させた音楽を奏でるロンドン在住のオクテット。Onome Edgeworth(パーカッション)とSheila Maurice-Grey(トランペット)を中心に、ロンドンにおいてアフロビートが「ワールドミュージック」と括られている現状を変えるため、2015年に活動を開始。アフリカのルーツはもちろん、アフロビートとジャズの音楽としてのレガシーを大切に、現代に継承していこうとしている。 バンド名「KOKOROKO」は、ナイジェリアの言語・民族であるウルホボで「強くなれ」という意味を持つ。これはルーツをアフリカに持つことはもちろんのこと、ジャズがメインストリームとはかけ離れていた幼少期から、めげずにジャズを続けてきたことや、女性二人でバンドを始めたことなど、彼女たちが経験をしてきた「強さ」にも繋がる。また、なにかに名前を付ける際は「どう見えるか」ではなく「どう見えたいか」が重要だという考えの影響も大きいとのこと。 バンドの名が知れ渡ったのは2018年。きっかけは、Gilles Peterson主宰のBrownswood Recordingsによるロンドンのジャズシーンをショーケースにしたコンピレーションプロジェクト「We Out Here」にEzra CollectiveやMoses Boyd等と共に、KOKOROKOの「Abusey Junction」が収録されたことだった。バンドのメンバーでもあったOscar Jeromeが作曲を務め、バンドでアレンジを行った本作は、格別な心地よさと温かみがある7分間の楽曲。アフロビートとジャズの融合を見事なまでに体現しており、後ろで鳴るパーカッションのリズムがスムーズさを増幅させる。 しかし彼女らはこの楽曲を特別視しておらず、ライブの定番曲にもなっていない。ライブでは、バンドメンバーで決めた演奏曲を当日の雰囲気や会場のオーディエンスとの対話を通して、ソロや演奏に変化をつけていく。 2022年8月5日に念願のデビューアルバム『Could We Be More』の発売が決定。15曲を収録予定で、既に数曲が先行リリースされている。その中の1枚「 Something’s Going On」では、メロウなコードから徐々にローファイなグルーヴに移り変わり、表題のチャントが始まる。この言葉には、社会、家族、友人、自分自身と様々なレベルや次元で起こっている「何か」が表現されているという。チャントが終わると、それらをまとめあげ、昇華させるように、フロントに立つ3人の女性プレーヤーによる管楽器が音を鳴らす。 アルバムリリース前には、ヨーロッパのジャズフェスや会場を回るツアーを行うことを発表している。来日すれば、BillboardやBlue Noteなどの名門ジャズクラブで公演を行う可能性が高いが、フジロックのフィールド・オブ・ヘブンやJAZZ SUPREME FESTIVALなど大型フェスの雰囲気にも完璧に合うことは容易に想像できる。アルバムが必聴なのはもちろんだが、来日公演が実現した際には是非足を運んでほしい。
